ライン加工とは、指輪の表面に専用の工具を使って線や溝を施す技法のこと。一見シンプルながら、その配置や深さ、数によって指輪の印象を大きく変えることができる人気のオプション加工です。直線的なラインがスッキリとシャープな印象を与え、シンプルながらも存在感のある指輪にしてくれます。

ラインとひとことで言っても、斜めや縦、中央に入れられているもの、あるいは周囲全体に施されることもあります。それぞれに素敵な魅力があるので詳しくご紹介します。

斜めに入れたライン

シンプルな斜めラインは、シャープでハンサムな洗練された手元を演出してくれます。さらに、立体的な印象を与えるため、華奢さよりも存在感を重視する方にもおすすめ。個性的でアーティスティックな印象も与えてくれます。視覚的に指を長く、細く見せる効果も斜めラインの魅力と言えそうです。

さらに2本以上ラインを入れたデザインも人気。斜めに配置された2本のラインは、指輪に動きと深みをもたらします。

全周に入れたライン

指輪の中央にラインを全周にわたって彫り込めば、エレガントで都会的な印象を与えます。シンプルながら上品で、日々のスタイリングのアクセントにもぴったりです。複数本入れるのもおすすめ。華やかな存在感がプラスされます。

ラインを境に仕上げを変える

ラインを境に指輪の仕上げを変えることで、ひとつの指輪で異なる質感や輝きを楽しむことができます。例えば一方がクリア仕上げ、片方がマットな質感であれば、光と影の美しいコントラストが生まれます。ひとつの仕上げでは得られない独特な魅力となりそうですよね。

ラインの間に宝石をあしらう

ラインとラインの間に宝石をあしらうのも人気のデザイン。さらなる華やかさと豪華さが指輪に加わります。

ライン加工の指輪は、プレーンな指輪と比較して溝に汚れがたまりやすいとされています。日常的なお手入れとしては、ほこりや皮脂が溜まりやすいラインの部分を特に丁寧に、メガネ拭きのような柔らかい布やブラシでケアしてください。汚れがひどい場合は温水に浸して、柔らかい歯ブラシなどで汚れを優しくこすり落とします。その後、水道水でよく洗い流し、柔らかい布でしっかりと乾燥させてください。

指輪の美しい輝きを長く保つためにも、定期的なお手入れを心がけましょう。指輪のお手入れは、ただ単に美しさを保つだけではなく、その大切な指輪への思いを新たにする機会でもあるのです。